【4月29日 AFP】21-22NBAは28日、プレーオフのカンファレンス1回戦(7回戦制)が行われ、フェニックス・サンズ(Phoenix Suns)、ダラス・マーベリックス(Dallas Mavericks)、フィラデルフィア・セブンティシクサーズ(Philadelphia 76ers)がカンファレンス準決勝進出を決めた。

 サンズは敵地でニューオーリンズ・ペリカンズ(New Orleans Pelicans)を115-109で下し、4勝2敗でシリーズを突破。通算12度のオールスター選出を誇るクリス・ポール(Chris Paul)がポストシーズン新記録となる14本全てのフィールドゴール(FG)を決め、チームに貢献した。

 NBA入りした2005年から2011年までの6年間にわたり、ニューオーリンズ・ホーネッツ(New Orleans Hornets、現ペリカンズ)でプレーしていたポールにとっては、感慨深い古巣帰還となった。

 ポールは試合後「いつも言っているが、この街が自分を育ててくれた」と話し、「ここニューオーリンズで(記録を)達成できてうれしい。自分にとってはホームだ。対戦していないときは、このチームを応援している」とコメントした。

 サンズはデビン・ブッカー(Devin Booker)が故障から復帰したことも力になった。ブッカーは第4クオーター終盤に逆転の3ポイントシュートを決めるなど13得点を挙げた。

 マーベリックスは98-96でユタ・ジャズ(Utah Jazz)に勝利。4勝2敗でシリーズを勝ち抜き、サンズとのウエスタンカンファレンス準決勝に駒を進めた。

 敵地で試合に臨んだマーベリックスは、第3クオーターに12点差をつけられながらも、粘って逆転勝ち。ルカ・ドンチッチ(Luka Doncic)とジェイレン・ブランソン(Jalen Brunson)がそれぞれ24得点を記録した。

 シクサーズは132-97でトロント・ラプターズ(Toronto Raptors)を一蹴。4勝2敗でシリーズに決着をつけ、マイアミ・ヒート(Miami Heat)とのイースタンカンファレンス準決勝に駒を進めた。

 シクサーズではジョエル・エンビード(Joel Embiid)が圧巻の33得点に加え、10リバウンド、3ブロック、2スティールを記録。試合後には、「きのうは最高の練習ができた。われわれにはそれが必要だった」と話し、チームは前の2試合を落としたことがモチベーションになったとコメント。

「あの2試合に負けたのがかえって良かった」と振り返り、「今夜はここでもっと激しいプレーを心掛けた。特に自分はそうだ。前回の試合では守備がまるでだめだった。もっとエネルギッシュでフィジカルなプレーを望んでいた」と語った。

 ドック・リバース(Doc Rivers)ヘッドコーチ(HC)は、絶好調を維持する第1シードのヒートとのシリーズに向け、「相手は層が厚く、ベテランぞろいで、成熟している」とし、「挑戦するのを楽しみにしている」と期待を膨らませた。(c)AFP