【4月29日 AFP】ワールドラグビー(World Rugby)は28日、2023年W杯フランス大会(Rugby World Cup 2023)の予選でスペインが代表資格のない選手を起用したとして、同国の本大会出場権を取り消し、代わりにルーマニアが繰り上がりで出場すると発表した。

 ワールドラグビーは「2023年のラグビーW杯予選でスペインに勝ち点10の剥奪が適用されたため、ルーマニアが欧州2位として(本大会の)プールBに入る」と説明し、スペインには14日以内に異議申し立てを行う権利があるとした。

 これにより、11月に行われる最終予選には、ポルトガルがルーマニアに代わって出場することになった。

 スペインメディアが3月に伝えたところによると、ワールドラグビーの調査対象になっていたのは南アフリカ出身で2018年からスペイン国内でプレーしているPRギャビン・ファンデンベルフ(Gavin van den Berg)。

 同選手は欧州予選のオランダ戦2試合に出場したが、ワールドラグビーが代表資格に関する規定で定めている3年間の居住を満たしていなかった可能性があるという。

 スペインは2018年にも、代表資格がない選手を起用したとしてルーマニアとベルギーと共に処分を科され、2019年のW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)には代わりにロシアが出場していた。(c)AFP