【4月29日 CNS】中国では生鮮食品をオンラインで販売するEC(電子商取引)競争が激しくなっている。

 消費者はスマホに生鮮食品ECのアプリをいくつもインストールし、価格や配達に要する時間などを見比べて注文している。記者が実際にアプリを使ってみると、注文から商品の受け取りまでわずか13分だったプラットフォームもあれば、56分もかかったプラットフォームもあった。配送料は3~6元(約58~117円)が主流だ。

「電商宝」のビッグデータによると、2021年の生鮮食品ECの取引規模は前年比27.9%増の4658億1000万元(約9兆1278億円)で、業界の普及率は7.9%に達する。ただ、取引規模は拡大している一方で、多くの企業が参入したため、大多数はまだ赤字が続いている。

 生鮮食品EC大手の叮咚買菜は昨年1年間の赤字が64億3000万元(約1260億1193万円)となった。毎日優鮮(MissFresh)は昨年第3四半期の純損失は9億7400万元(約192億3600万円)で前年同期より58.1%増加した。

 網経社のECアナリスト、莫岱青(Mo Daiqing)氏は「2022年は生鮮食品ECの競争はさらに激しくなる」とみている。(c)CNS-広州日報/JCM/AFPBB News