【4月28日 AFP】女子テニス、世界ランキング1位のイガ・シフィオンテク(Iga Swiatek、ポーランド)は27日、四大大会(グランドスラム)のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)がロシアとベラルーシ選手の出場を独自に禁止したことを受け、統括団体に対して足並みをそろえた判断を求めた。

 ウィンブルドンを主催するオールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(AELTC)は前週、ロシアによるウクライナ侵攻を受け、今年の大会でロシアとベラルーシ選手の出場を禁止すると発表。

 だが女子テニス協会(WTA)と男子プロテニス協会(ATP)は、中立の立場での両国選手の主催大会出場を認めており、AELTCの決定に反発している。

 ウクライナへの支援を表明し、同国旗カラーのリボンを着けて試合に出場しているシフィオンテクは「状況はますます混沌(こんとん)としてきている」との認識を示した上で、「そういった混乱が起きないよう、全ての団体が適切な決断を下せたら良いと思う」とコメント。

「困難な状況であるのは間違いないが、だからこそ実際に判断する立場の人たちは、持続する単一の決定を下すべきだと思う」と主張した。(c)AFP