【4月28日 AFP】米宇宙開発企業スペースX(SpaceX)の有人宇宙船「クルードラゴン(Crew Dragon)」が27日午前3時52分(日本時間午後4時52分)、米航空宇宙局(NASA)のミッションのため、フロリダ州のケネディ宇宙センター(Kennedy Space Centre)から国際宇宙ステーション(ISS)に向けて打ち上げられた。

 スペースXは25日、投資家ら民間人4人をISSから帰還させたばかり。次のクルーの出発までの時間は40時間弱で、2020年に同社の宇宙船がNASAの主力輸送手段になって以来、有人宇宙飛行ミッションで進むスケジュールの過密化を反映している。

 今回のミッションには、チェル・リングリン(Kjell Lindgren)さん、ボブ・ハインズ(Bob Hines)さん、ジェシカ・ワトキンス(Jessica Watkins)さんの米飛行士3人と、欧州宇宙機関(ESA)所属のイタリア人飛行士サマンサ・クリストフォレッティ(Samantha Cristoforetti)さんが搭乗。4人は、宇宙で土を使わずに植物を育てる実験など、数百件の科学実験を行う予定。

 ワトキンスさんは黒人女性として初のISS長期滞在クルーになる。(c)AFP