【4月27日 AFP】ブラジルのジャイル・ボルソナロ(Jair Bolsonaro)大統領は26日、実業家イーロン・マスク(Elon Musk)氏による米ツイッター(Twitter)買収について「自由」の勝利だと歓迎した。

 マスク氏は25日、「私にとって最悪の批判者であってもツイッターに残ってほしい。それが言論の自由というものだからだ」とツイートした。

 偽情報の拡散を理由にツイッターなどで多数の投稿を削除されてきたボルソナロ氏は、マスク氏の投稿をリツイートし、買収を称賛した。

 ボルソナロ氏は、マスク氏が偽情報を野放しにするのではないかと懸念するユーザーに向けて、アカウントの削除方法を説明する記事のリンクを張り、「良い記事だ」とコメントを添えた。

 ボルソナロ氏を支持するビア・キシス(Bia Kicis)下院議員もマスク氏のツイッター買収について、「自由に向けた闘いの重要な一歩」だと歓迎。「ツイッターの検閲が終わることに不満な人は去ることができる。自由や思想の多様性を支持する人はとどまることができる。すばらしいことだ」とツイートした。

 ボルソナロ氏の息子のエドゥアルド・ボルソナロ(Eduardo Bolsonaro)下院議員も「マスク氏は誰も検閲したことがない」とツイート。「それなのに、マスク氏が表現の自由を約束した途端、ツイッターから離れ始めた人もいる」と指摘した。

 今年10月の大統領選で再選を目指すボルソナロ氏は、「検閲」を行うソーシャルメディア各社や、大統領選を前にオンラインの偽情報を取り締まる選挙管理委員会を繰り返し批判している。(c)AFP