【4月27日 AFP】ウクライナの首都キーウで26日、同市中心部に設置されていた旧ソビエト連邦時代のウクライナとロシアの歴史的関係を象徴する銅像が解体された。AFP特派員が伝えた。

 ビタリ・クリチコ(Vitali Klitschko)市長はソーシャルメディアへの投稿で、像の撤去を決めた理由として、ロシアのウクライナ侵攻に言及。銅像は2人の労働者をかたどったもので、1982年に「ウクライナとロシアの再統一」を記念して設置されたと説明した。解体作業では「象徴的なことに、クレーンで像を持ち上げようとしたら、ロシア人労働者の頭部が落ちた」という。

 2014年にロシアがウクライナ南部クリミア(Crimea)半島を併合し、同国東部の分離独立派に政治的影響力を行使するようになって以来、キーウは「脱共産化」計画の一環として旧ソ連時代のシンボル撤去に取り組んでいる。(c)AFP