【4月26日 AFP】旧ソビエト連邦の小国モルドバのマイア・サンドゥ(Maia Sandu)大統領は26日、ロシア系住民が分離独立を宣言した東部の「沿ドニエストル・モルドバ共和国」で爆発が相次いだのを受け、安全保障会議を招集した。

 同共和国では25日に「国家保安省」の庁舎が攻撃された。建物の窓が吹き飛ばされ、煙が上がった。

「内務省」によると、26日には、ティラスポリ(Tiraspol)の北約50キロにあるラジオ関連施設で2回の爆発があった。この施設では、ロシアのラジオを中継して放送していた。アンテナ2基が地面に倒れたという。

 ウクライナ西部と国境を接する、モルドバ東部のトランスニストリア(Transnistria)地域では、多数派のロシア系住民が1990年に共和国の分離独立を宣言。ただ国際的には承認されていない。

 ロシアのウクライナ侵攻後、モルドバではロシアの次の標的になるのではないかとの不安が広がっている。(c)AFP