【4月26日 AFP】インドネシアの警察によると、スマトラ(Sumatra)島北端アチェ(Aceh)州で24日、絶滅の危機にひんするスマトラトラ3頭がわなに掛かって死んでいるのが発見された。

 死骸が見つかったのは、東アチェ(East Ache)のパーム農園。動物保護当局によると、地元の環境活動家が2頭を発見し、警察に通報した。数時間後、そこから500メートル離れた場所で、警察が3頭目の死骸を見つけた。

 最初の2頭はスチール製のひもで足を縛られた状態で折り重なるように死んでおり、外傷は見られなかったという。3頭目も足を縛られており、腐敗が始まっていた。

 地元警察のヘンドラ・スクマナ(Hendra Sukmana)署長は24日夜、「スマトラトラがイノシシのわなに掛かって死んだとみている」とコメントした。検視を行い、死因を調べる予定。

 スマトラトラは、国際自然保護連合(IUCN)の「レッドリスト(Red List )」で「深刻な危機(CR)」に分類されている。野生の個体は400頭に満たないとみられる。(c)AFP