【4月28日 People’s Daily】中国の習近平(Xi Jinping)国家主席は1月17日、北京で2022年世界経済フォーラム(WEF)のテレビ会議に出席し、重要演説を行った。「いかにコロナとの闘いに勝って、いかにパンデミック(世界的な大流行)後の世界を建設するのか」という時代の問いに、習主席は、国際社会が力を合わせてパンデミックに打ち勝つ正しい方向性、世界経済の安定的回復を促進する根本的解決策、発展格差を埋める現実的な道、各国が仲良くする正しい道について詳しく説明し、歴史的、哲学的観点から中国なりの答えを出し、各国と困難を共に切り抜き、手を携えて、アフターコロナ時代のより良い世界を構築するという中国の確固たる意志を示した。

「世界は常に矛盾した動きの中で発展するものであり、矛盾なくして世界はない。歴史を見渡すと、人類はまさに一つ一つの試練を乗り越える中で成長し、一つ一つの危機を克服する中で発展してきた。われわれは歴史の前進の論理に従って前進し、時代の発展の潮流に乗って発展する必要がある」。習主席の透徹した論断は、弁証法的唯物論の科学方法論を十分に体現しており、変化や混乱が折り重なる国際情勢の下で歴史の大勢を明らかにし、時代の流れを把握する重要な思想的リーダーとなっている。

 深刻で壮大な時代の変化に直面し、歴史の望遠鏡を持つことによってのみ、人類社会の前進方向を見極めることができる。新型コロナのパンデミックは各国人民の交流に幾重もの障害をつくり出したにもかかわらず、事実は再び以下のことを表している。一致団結して乗り越えてこそ、美しい未来を共に創ることができる。開放型世界経済の構築を推進してこそ、世界経済の活力を十分に生み出すことができる。人民中心の発展思想を堅持し、世界の均衡ある発展を促進してこそ、世界の発展事業を復興させることができる。平和的発展、協力・ウィンウィンこそ人間の正道であり、異なる国家・文明は互いに尊重する中で共に発展し、小異を残し、大同を求める中で協力・ウィンウィンを実現してこそ、世界の平和と発展の新境地を切り開くことができる。

「われわれは歴史の長い周期の比較分析の中から思考することに長け、微細な部分から物事の変化を見抜くことに長け、危機の中で新たなチャンスを育み、変局の中で新たな局面を開き、困難と試練に打ち勝つ強大な力を結集する必要がある」。習主席は国際社会が時代の難題に直面し、行動によって美しい未来を切り開くよう提唱した。危機と機会は相互貫通し、弁証法的に統一されている。弁証法的思考で方向を明らかにし、大勢を見極め、大局を見て、チャンスと試練をしっかり把握し、積極的に条件をつくり出してこそ、危機を機会に変えることができる。パンデミック発生以来、各国の人民は互いに見守り合い、助け合い、重大な災難を前にした人類の勇気、決意、愛情を示し、暗い瞬間を明るく照らしている。アフターコロナ時代のより良い世界を構築するため、国際社会も手を携えて前に進み、困難や危険を恐れない迫力を持って、前進する道のさまざまな困難に勇敢に打ち勝つ必要がある。

 歴史を見渡すと、どんなリスクや災害、逆流があっても、人間社会は常に前進する必要があり、必ず前進し続けることができた。各当事者が歴史の大勢に順応し、手を携えて協力し、さまざまなリスクを解消し、発展格差を乗り越え、冷戦思考を切り捨てさえすれば、国際社会は必ずアフターコロナ時代のより良い世界を共に切り開くことができるだろう。(c)People’s Daily/AFPBB News