【4月26日 AFP】欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2021-22)でマンチェスター・シティ(Manchester City)との準々決勝第1戦を控えるレアル・マドリード(Real Madrid)のカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督は25日、クラブの同大会における輝かしい歴史がアドバンテージになるとコメントした。

 レアルが大会最多となる13度の欧州制覇を成し遂げているのに対し、シティは昨季クラブ史上初めて進出した決勝でチェルシー(Chelsea)に敗れた。

 26日のシティ戦に向けた記者会見で、アンチェロッティ監督は「この大会でのレアル・マドリードの歴史は、ライバルよりもわれわれにとって大きな意味がある」と述べ、「何年もかけて築いてきた歴史は、選手にユニホームの重みを感じさせてくれる。その重みはネガティブではなくポジティブだ」と続けた。

 一方、シティのジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督は、欧州での実績ではレアルにかなわないと認めたものの、自分たちの新たな章を書き加えることは可能だと話した。

 記者会見で「歴史で勝負しなければならなかったら、われわれにチャンスはない」と語ったグアルディオラ監督は、「彼らの歴史が物語っている」と話した。

「彼らと競いたいという野心を持たねばならない。レアル・マドリードとの対戦は信じられないような試練だし、それに挑戦したい。苦しみ、団結し、ボールを保持しているときは攻撃を仕掛けなければならない」

 両チームは2015-16シーズンの準決勝でも対戦しており、このときは2戦合計スコア1-0でレアルが勝利したが、シティは2019-20シーズンの決勝トーナメント1回戦でリベンジを果たしている。

 アンチェロッティ監督は「両チームともプレッシャーは同じだ」と付け加えた。

「レアル・マドリードにとっての成功は、準決勝での勝利ではなくこの大会の決勝で勝つこと。レアル・マドリードが決勝に進出すれば、普通であれば優勝のチャンスは大きくなる」

 これに対しグアルディオラ監督は、多くがチャンピオンズリーグで複数回優勝している相手選手の経験を強調した。

「われわれが対戦するのは、この場に何度も立っている選手たち。だから彼らには、われわれにはもしかしたらまだないものがある。だが、われわれにあって、彼らにはないものもあるかもしれない。分からないがね。最終的には11人対11人の勝負だ」

 グアルディオラ監督はまた、DFのカイル・ウォーカー(Kyle Walker)とジョン・ストーンズ(John Stones)の状態については試合当日に最終決断を下すと明かし、両選手が「懸念」だと認めた。また、ジョアン・カンセロ(Joao Cancelo)は累積警告による出場停止となっている。

 レアルではMFカゼミーロ(Casemiro)が第1戦を欠場する見通しとなっている。アンチェロッティ監督はカゼミーロについて、DFダビド・アラバ(David Alaba)よりも回復が遅れていると説明した。DFフェルラン・メンディ(Ferland Mendy)はコンディションを戻し、出場可能となっている。(c)AFP