【4月26日 AFP】22F1第4戦エミリアロマーニャGP(Emilia-Romagna Grand Prix 2022)で不本意な結果に終わったフェラーリ(Ferrari)のマッティア・ビノット(Mattia Binotto)チーム代表は、2007年シーズン以来の年間優勝に向けて、チームとファンに「笑顔を絶やさず」立ち直ろうと励ました。

 フェラーリは本拠地イタリアのイモーラ・サーキット(Imola Circuit)で行われた24日の決勝レースで、シャルル・ルクレール(Charles Leclerc)が6位に沈むと、カルロス・サインツ・ジュニア(Carlos Sainz Jr.)は1周目にスピンしてリタイアに終わった。

 一方、ライバルのレッドブル(Red Bull)はマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)とセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)がワンツーでフィニッシュ。フェラーリにとってはまさに完敗のレースとなったが、ビノット氏はチームに対して堂々と顔を上げておくよう促した。

 フェラーリは現在、パフォーマンス向上のためのアップグレード案を計画しており、ビノット氏は今年初開催となる来月の第5戦マイアミGP(Miami Grand Prix 2022)に向けて、前向きな気持ちを保ち続けるようチームを鼓舞した。

 ビノット氏は「言うまでもなく、少しばかり残念な結果だ」と話した一方で、「顔を上げておく必要がある。これもレースだ。うまくいかないときもあるだろうし、今回はまさにそうだった。だが、われわれにはまだ競争力のあるパッケージがある」と述べた。

 今季開幕戦で優勝して幸先の良いスタートを切ったフェラーリは、ジョン・エルカン(John Elkann)会長とベネデット・ビーニャ(Benedetto Vigna)最高経営責任者(CEO)の眼前で、総合争いのリード拡大を目指していた。

 しかし、ドライバーズ選手権でトップに立つルクレールのリードは40ポイントから27ポイントに縮小。コンストラクターズ選手権でも、首位フェラーリと2位との差はわずか11ポイントとなった。(c)AFP