【4月26日 AFP】男子ゴルフ、元世界ランキング2位のフィル・ミケルソン(Phil Mickelson、米国)は、サウジアラビアが支援する新設リーグへの参加申請を行うなどし、ツアー復帰に向けて動いている。マネジメント会社が25日、明らかにした。

 メジャー通算6勝を誇る51歳のミケルソンは、リブゴルフ・インビテーショナル(LIV Golf Invitational)シリーズの初戦で6月9日から11日に行われる英ロンドン大会でのプレー承認を模索しているものの、まだ参加は確定していないという。

 ミケルソンは、同シリーズに関する昨年の発言が物議を醸した今年2月以降、ツアーから遠ざかっている。同選手は作家のアラン・シップナック(Alan Shipnuck)氏が刊行した著書で、「人権について恐ろしい記録」があるサウジアラビアは「怖い」と話した一方で、PGAツアーの「あり方を変える」ためのてこ入れになるとも述べていた。

 これらの発言についてミケルソンはすぐさま謝罪し、ゴルフから「少し離れる時間がどうしても必要」だとして休養を宣言。しかしながら、ロンドン郊外のセンチュリオンGC(Centurion Golf Club)で開催される招待シリーズの初戦でプレーする可能性が出てきた。

 マネジメント会社「Sportfive」の共同責任者であるスティーブ・ロイ(Steve Loy)氏は、ミケルソンが大会連覇を目指す来月の第104回全米プロゴルフ選手権(2022 PGA Championship)と、6月16日から19日に行われる第122回全米オープン選手権(2022 US Open Championship)への登録を済ませたと発表した。

 リブゴルフ・インビテーショナルシリーズは、賞金総額が1大会につき2500万ドル(約32億円)となっており、PGAツアーのメジャー各4大会と比べても約2倍以上の金額に設定されている。

 この高額シリーズについては、ミケルソンの他にも有名選手の参戦が取り沙汰されている。英紙デーリー・テレグラフ(Daily Telegraph)はこの日、セルヒオ・ガルシア(Sergio Garcia、スペイン)をはじめ、イアン・ポールター(Ian Poulter)とリー・ウェストウッド(Lee Westwood)のイングランド勢が参加を検討していると報じた。(c)AFP