【4月25日 CGTN Japanese】中国海洋石油集団は23日、中国初の海上スーパー濃化油(エキストラ・ヘビー・オイル)熱採掘・開発油田である「中国海油旅大5-2北油田」が稼働開始したことを発表しました。

 今回の「濃化油熱採掘」開発モデルの応用は、渤海湾盆地の1億トン以上の濃化油資源の開発を後押しすることになります。

 旅大5-2北油田は中国の渤海遼東湾海域に位置するスーパー濃化油の油田で、平均水深は約32メートルです。濃化油は密度が大きくて粘度が高く、流動性が低くて固まりやすいなどの特徴を持つ原油です。中国の海上濃化油は渤海地域に集中的に分布しています。渤海ではすでに埋蔵量が明らかになっている原油の地質埋蔵量は42億トンに上り、そのうち濃化油は約15%を占めています。現在、渤海海域では、年間3000万トン超の原油が産出されている中、非在来型濃化油産出量の割合はまだ1%にも満たないということです。

 現在、世界の残存石油資源の70%は濃化油です。中国はすでにカナダ、ベネズエラ、米国とともに世界4大濃化油生産国となっています。中国の濃化油資源量は約198.7億トンあり、現在35.5億トンの埋蔵量が確認されているということです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News