【4月29日 CGTN Japanese】近年、各種衛星と宇宙機の増加に伴い、宇宙ごみも増えています。宇宙空間をより良く利用し、宇宙機の安全で安定的な運行を確保するため、中国は小惑星の観測・警報システムを構築する計画です。

 中国国家宇宙局の呉艶華(Wu Yanhua)副局長はこのほど、「中国は、地球近傍小惑星への防御システムを構築して地球近傍小惑星の衝突脅威に対応し、地球と人類の安全を保障するために最善を尽くしていく」と明らかにしました。

 呉副局長は、「小惑星に対する地上型・宇宙配備型の観測・警報システムを構築するには、カタログを作るだけでなく、どれが脅威の大きい小惑星であるかについて判断する必要がある。同時に、脅威を解除するために関連技術を研究しなければならない。そして、地球近傍小惑星への防御システムを築き、地球近傍小惑星への防御計画を作成し、地球近傍小天体への防御のシミュレーション・ソフトウエアを開発し、基本プロセスのシミュレーションを行う」と述べました。

 また、「2025年と2026年に、衝突脅威のある小惑星1個に対して近接観測と衝突を実施し、小惑星の軌道を変えることに関して技術的な実験を行い、人類が将来、真に小惑星などの衝突脅威に対応できるよう努力していく」と語りました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News