【4月25日 AFP】韓国海兵隊は25日、無断で出国したとして、現役の兵士1人を帰国後逮捕したと明らかにした。この兵士はウクライナに行こうとしていたとみられる。

 海兵隊によると、兵士は任務があった3月21日に出国した。兵士の身元は明らかにされていない。

 韓国は、ロシアによるウクライナ侵攻直前に、安全上の懸念があるとしてウクライナへの渡航を禁止していた。

 さらに、現役の兵士は許可なく海外に渡航することが禁止されている。違反した場合、脱走とみなされる。

 海兵隊は「任務を離れた理由を調査し、法令に基づき厳正な処分を行う」としている。

 韓国の通信社、聯合(Yonhap)ニュースによると、この兵士はウクライナ軍に加わりロシアと戦うため、ポーランドに向かった。

 しかし、ポーランドの検問所で止められたため、ウクライナ入りすることはできなかったという。

 この兵士は今月9日、ユーチューブ(YouTube)に動画を投稿したとみられている。その中で、軍で「つらい思い」をしていると述べていた。動画に顔は映っていない。

「しかし、ウクライナ市民はもっとつらい思いをしていると聞き、行動せずにはいられなかった」と語っていた。(c)AFP