【4月25日 AFP】米国のアントニー・ブリンケン(Antony Blinken)国務長官とロイド・オースティン(Lloyd Austin)国防長官が24日、ウクライナの首都キーウを訪問した。米政府当局者が明らかにした。米閣僚級のキーウ訪問は、ロシアによるウクライナ侵攻開始以来、初めて。

 ウクライナ側は両長官の訪問を事前に明らかにしていたが、米国側は2人がウクライナ領土を離れてから訪問の事実を確認した。

 ブリンケン氏とオースティン氏は、ウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領に連帯を示すとともに、米外交官をウクライナに徐々に戻す方針を伝えた。

 さらに、7億ドル(約900億円)超の直接・間接的な追加軍事支援を約束。うち3億ドル(約400億円)はウクライナの武器購入費に充てられる。また、同国に武器を供与した近隣の協力国に対しても、新規の武器購入費として充当される。

 ブリンケン氏によると、ジョー・バイデン(Joe BIden)大統領は近日中に、ブリジット・ブリンク(Bridget Brink)駐スロバキア大使を、ウクライナ大使に指名する方針。ウクライナ大使は2019年から空席となっていた。

 ゼレンスキー氏は24日、ツイッター(Twitter)に「ウクライナ、米国間の友情とパートナーシップはかつてないほど強力だ」と投稿していた。(c)AFP