【4月25日 AFP】男子テニス、バルセロナ・オープン(Barcelona Open Banc Sabadell 2022)は24日、シングルス準決勝と決勝が行われ、大会第5シードのカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)が6-3、6-2で第8シードのパブロ・カレーニョ・ブスタ(Pablo Carreno Busta、スペイン)を退けて優勝。今最も乗っている若手であることを改めて証明した。

 アルカラスはわずか65分で勝利し、見事な1週間を締めくくった。これでリオ・オープン(Rio Open 2022)とマイアミ・オープン(Miami Open 2022)に続く今季3勝目、通算4勝目を挙げ、5月の全仏オープン(French Open 2022)で優勝を本気で狙える選手として台頭してきている。

 18歳のアルカラスは「大きな意味のある優勝だ」と喜び、「子どもの頃からこの大会を見ていて、ここでプレーし、そしてもちろん優勝できればと思っていた」とコメントした。

 現在11位の世界ランキングは、週明けには9位に上昇する。18歳でのトップ10入りは、17年前のラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)の後では最年少で、当時のナダルもこの大会を制してトップ10に食い込んでいた。

 アルカラスは「(過去の)優勝したスペイン人選手の仲間入りができて、本当にうれしい」と続けた。

 準々決勝で世界5位のステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)を破ったアルカラスは、前日に組まれていたアレックス・デミノー(Alex De Minaur、オーストラリア)との準決勝が降雨のためこの日の午前中に順延になっていた。その準決勝は、計4時間に迫る過酷な3セットマッチになり、アルカラスは相手のマッチポイントを2本しのいで6-7(4-7)、7-6(7-4)、6-4で勝利。そのわずか3時間後の決勝だった。

 対するカレーニョ・ブスタは、準決勝のディエゴ・シュワルツマン(Diego Schwartzman、アルゼンチン)戦に2セットしか要しておらず、形の上では相手よりもフレッシュなはずだったが、結果はアルカラスが力の差を見せて快勝し、母国での初優勝を飾った。(c)AFP