【4月24日 AFP】21-22イタリア・セリエAは23日、第34節の試合が各地で行われ、王者インテル(Inter Milan)はホームでASローマ(AS Roma)に3-1で勝利し、ACミラン(AC Milan)を1ポイント上回り暫定首位に浮上した。

 サン・シーロ・スタジアム(San Siro stadium)で前半にダンゼル・ダムフリーズ(Denzel Dumfries)とマルセロ・ブロゾビッチ(Marcelo Brozovic)が得点したインテルは、後半開始直後にはラウタロ・マルティネス(Lautaro Martinez)が3点目を奪い、リーグ4連勝を飾った。

 終了間際にヘンリク・ムヒタリアン(Henrikh Mkhitaryan)に1点を返されたものの、19日にイタリア杯(Italian Cup 2021-22)準決勝第2戦でミランに3-0で快勝したインテルにとって素晴らしい1週間となった。

「ダービーでエネルギーをたくさん使った数日後だったので、この試合をとても心配していた」と話したインテルのシモーネ・インザーギ(Simone Inzaghi)監督は、「好調でフィジカルが強く、かつ戦術的な相手に対し素晴らしいプレーだった。重要なきっかけになる」と手応えを口にした。

 ミランは24日に敵地でラツィオ(SS Lazio)に勝てば再び首位に立つが、試合の消化が一つ少ないインテルは、ミッドウイークにアウェーのボローニャ(Bologna FC)戦を控えている。

 ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督が率いるローマは、リーグ戦12試合負けなしで来季のチャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2022-23)出場に名乗りを上げていた。

 前節は終了間際の同点ゴールで1-1で引き分け、ナポリ(SSC Napoli)のリーグ優勝の望みを砕いたローマだったが、インテルは2009-10シーズンにチームを3冠に導いた指揮官がベンチに座る相手に同じ過ちは繰り返さなかった。

 今季インテルに3連敗となったモウリーニョ監督は、「彼らがリーグ最強だ」と認めると、「われわれはもうインテル、ACミラン、ユベントス(Juventus)やナポリとは戦わない。今はインテルにスクデット(リーグ制覇)を取ってほしいと言っても構わないだろう。だがこの試合の前までは勝つことしか頭になかった」と古巣にエールを送った。

 3位ナポリは24日にエンポリ(Empoli)と対戦する。エンポリは昨年12月12日にナポリに1-0で勝利してから16試合白星から遠ざかっている。(c)AFP