【4月23日 AFP】英スコットランドの動物愛護団体「スコットランド動物虐待防止協会(Scottish SPCA)」は22日、北海(North Sea)の石油掘削装置に入り込んでいた片目の黒猫が5年ぶりに飼い主と再会したと明らかにした。

 猫が発見されたのは、スコットランド北東部アバディーンシャー(Aberdeenshire)にあるピーターヘッド(Peterhead)港沖の石油掘削装置。港でコンテナに潜り込み、そのまま海上の設備まで運ばれてしまったとみられている。

 作業員がスコットランド動物虐待防止協会に連絡し、猫は翌日、ヘリで移送された。

 猫は、5年間ピーターヘッドの港湾地区で野良猫として暮らし、近くの刑務所の職員に餌をもらい、「片目のジョー」と呼ばれていたことが分かったが、その後、獣医師がマイクロチップを確認したところ、飼い主がいることが判明した。飼い主と連絡が付き、猫を帰すことができたという。

 スコットランド動物虐待防止協会は「黒猫の本当の名前はデクスター(Dexter)で、5年間も迷子になっていた」として、「迷子になっていた間にしっかり面倒を見てもらえていたのもうれしいが、マイクロチップが最新式だったおかげで、本来の飼い主と再会できたのはもっとうれしい」と続けている。(c)AFP