【4月23日 AFP】男子テニス、バルセロナ・オープン(Barcelona Open Banc Sabadell 2022)は22日、シングルス準々決勝が行われ、大会第5シードのカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)は6-4、5-7、6-2のフルセットで第1シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)を撃破し、準決勝に駒を進めた。

 アルカラスはこの勝利によって、25日に発表される最新の世界ランキングでトップ10入りが確定した。18歳でのこの快挙は、四大大会(グランドスラム)通算21勝の同胞ラファエル・ナダル(Rafael Nadal)が2005年に達成して以降の年少記録で、10代でのトップ10入りは2007年のアンディ・マレー(Andy Murray、英国)以来となった。

 前週のモンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2022)で大会連覇を達成したばかりの世界5位チチパスを破り、同カード3戦3勝としたアルカラスは、「クレーコートでは自分にとって最大の勝利になったと思う」と話し、「きょうは信じられないような試合と雰囲気だった。何もかもがすごかったし、素晴らしかった」と振り返った。

 第2セットを4-1とリードした時点で、今年21回目となるこの勝利をストレートで締めくくるかと思われたアルカラスは、その後の接戦で奮起して最終セットを制し、アレックス・デミノー(Alex De Minaur、オーストラリア)との準決勝に進出。リオ・オープン(Rio Open 2022)とマイアミ・オープン(Miami Open 2022)に続く今季3勝目にまた一歩近づいた。

 前日は豪雨で2試合しか消化できなかったため、この日は計12試合が行われた。第10シードのデミノーは、準々決勝で第4シードのキャメロン・ノーリー(Cameron Norrie、英国)を6-3、5-7、6-1で撃破。第8シードのパブロ・カレーニョ・ブスタ(Pablo Carreno-Busta、スペイン)と第6シードのディエゴ・シュワルツマン(Diego Schwartzman、アルゼンチン)は、それぞれこの日のダブルヘッダーを勝ち抜き、もう一つの準決勝で対戦することになった。(c)AFP