【4月22日 AFP】インドを訪問したボリス・ジョンソン(Boris Johnson)英首相は22日、防衛や安保に関する協力でインド政府と合意したと発表した。

 インドは、日本、米国、オーストラリアと共に安全保障協力の枠組み、通称「クアッド(Quad)」の一角を担っている。

 ジョンソン首相は、ナレンドラ・モディ(Narendra Modi)首相との共同記者会見で、拡張志向を強める中国を念頭に「専制による抑圧がますます強まっている」と述べ、両国間の協力の重要性を訴えた。

 モディ首相は「われわれは地域や国際社会の情勢をめぐって協議し、自由で開かれ、ルールに基づいた秩序あるインド太平洋の重要性で一致した」と語った。

 ジョンソン首相によると、「新型戦闘機の技術や、海洋での脅威の警戒・対応に向けた技術分野での協力を含め、陸海空や宇宙、サイバー空間の脅威に向き合う」ために防衛装備品の調達で協力することで合意したという。

 インドは、ロシアとの軍事協力関係の歴史が長いが、ロシアへの依存度を減らすために、国内の軍事装備品の生産体制の強化を目指してきた。インドにとってロシアは最大の武器供給国で、ロシアのウクライナ侵攻についても非難していない。(c)AFP​​