【4月22日 AFP】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は21日夜、ロシアが一部占領した南部ヘルソン(Kherson)、ザポリージャ(Zaporizhzhia)両州で、独立の是非を問う「偽」住民投票を計画しているとして、同国を非難した。

 ゼレンスキー氏はビデオ演説で、両州のロシア占領地域の住民に対し、パスポート(旅券)番号などの個人情報をロシア軍に提供しないよう求めた。

 同氏はその中で「ロシアがそのようなショーを行うという命令を出したとしたら、それはあなた方の土地で偽のいわゆる住民投票をやろうとしているということだ」と語った。

 ゼレンスキー氏は「いかなる『ヘルソン人民共和国』も受け入れられない」と警告。「誰かが新たな併合を望むなら、ロシアに対して新たに強力な制裁が科されるだけだ」と強調した。

 ウクライナ政府は3月にも、ロシアへの併合が圧倒的多数で決まった、2014年のクリミア(Crimea)半島での住民投票と同様のものを、ロシアがヘルソンで計画していると非難していた。(c)AFP