【4月22日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するメルセデスAMG(Mercedes AMG)のジョージ・ラッセル(George Russell)は21日、通算7度の年間優勝を誇るチームメートのルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)を今季のドライバーズ選手権で上回っているとはいえ、2人の間に「気まずさ」は全くないと強調した。

 今季からメルセデスに加入し、ハミルトンをチームの「キャプテン」と認識しているラッセルは、イタリアのイモーラ・サーキット(Imola Circuit)で行われる第4戦エミリアロマーニャGP(Emilia-Romagna Grand Prix 2022)を前に、英スカイ・スポーツ(Sky Sports)に対して、「彼とはキャリアの次元が違うから、どちらにせよ気まずさは全くないと思う」と話した。

「こちら側からすれば、自分は最も偉大な選手に立ち向かっている24歳だ。彼が自分よりも前でフィニッシュすれば確かに悔しいけれど、それで嘆いたり不機嫌になったりはしない」

 今季3レースを終えた時点でのドライバーズ選手権では、開幕戦バーレーンGP(Bahrain Grand Prix 2022)と第3戦オーストラリアGP(Australian Grand Prix 2022)を制したフェラーリ(Ferrari)のシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)が計71ポイントで首位に立っており、ラッセルは34ポイント差の2位と健闘している。

 現在5位と低迷しているハミルトンに9ポイント差をつけているラッセルは、「ルイス側からしても同じようなもの。彼は通算7度の世界選手権制覇を果たし、あらゆる記録を打ち立てていて、多くのことを成し遂げている」とし、「2人のキャリアが同時期の場合は、全てのドライバーの本能としてリーダーの立場を争うかもしれないが、ルイスは長年ここにいるのだから、自分たちの場合はそうはならない」とも語った。

「自分はチーム内では新参者であり、10年間もここにいる歴代最高なドライバーに対抗してチームのリーダーになろうとするつもりはない。彼はチームのキャプテンのような存在であり、そうあるべきなんだ」 (c)AFP