【4月24日 Xinhua News】中国農業農村部市場早期警戒専門家委員会や中国農業科学院などの機関は20日、「中国農業展望報告(2022~2031)」を共同で発表し、米や小麦、大豆など主要農産物18種類の2021年の市場情勢を振り返り、今年と今後10年の主要農産物の生産、消費、貿易、値動きを展望した。

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 同報告は、中国の食糧(穀物・豆類・芋類)生産量は今後10年、急ピッチで増加し、食糧の総合生産能力はますます高まるとの見通しを示した。

 中国の21年の食糧生産量は前年比2・0%増の6億8300万トンと過去最高を塗り替えた。食糧とトウモロコシの安定生産を確保するとともに大豆と搾油作物の作付面積を拡大するという国の政策に支えられ、今年は農業の総合生産能力が着実に高まり、食糧と重要な農産物の供給保障能力が明らかに強まるとみられる。

 農業農村部市場早期警戒専門家委員会の許世衛(Xu Shiwei)秘書長は、食糧の供給と需要は今年、全体としてバランスを保ち、食糧の総生産量は6億8800万トン、作付面積は17億6千万ムー(約1億1700万ヘクタール)以上を維持すると予測。食糧の生産安定化や供給確保は国の経済の健全な成長や安全な発展に堅固な基盤を築いていると強調した。

 同報告は、中国の食糧の総合生産能力は今後10年でますます高まり、作付面積は小幅に増え、単収は急上昇、食糧生産量は大きく増加するとし、食糧自給率は31年に88・1%に高まるとの見通しを示した。(c)Xinhua News/AFPBB News