【4月21日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は21日、ウクライナ南東部マリウポリ(Mariupol)の「解放」をたたえた。セルゲイ・ショイグ(Sergei Shoigu)国防相による、アゾフスターリ(Azovstal)製鉄所を除く全市制圧の報告を受けたもの。

 マリウポリは、ロシアが併合したクリミア(Crimea)半島と親ロシア派が支配するウクライナ東部をつなぐ要衝となっており、同市の完全掌握はロシアにとって大きな勝利となる。

 ショイグ氏はテレビ放映された会合で、ウクライナ兵約2000人が立てこもっているアゾフスターリ製鉄所以外のマリウポリを制圧したと報告した。

 プーチン氏は、マリウポリの「解放」はロシア軍の「成功」だと評価した一方で、同製鉄所への掃討作戦については「現実的ではない」として、ショイグ氏に中止を指示。ただし、「ハエ一匹逃さないよう」周辺の封鎖を命じた。

 映像はロシア大統領府が21日撮影・提供。(c)AFP