【4月21日 AFP】ロシアで収監されている反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ(Alexei Navalny)氏は20日、今週末行われるフランス大統領選の決選投票で現職エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)氏を支持するよう仏有権者に呼び掛けた。対立候補のマリーヌ・ルペン(Marine Le Pen)氏については、党首を務める極右政党「国民連合(RN)」がロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領と関係を持っていると非難した。

 ナワリヌイ氏はツイッター(Twitter)にフランス語と英語で「私は迷いなく、フランス国民に対して4月24日、マクロン氏に投票するよう呼び掛ける」と投稿。国民連合がプーチン氏の「悪名高い資金洗浄組織」であるファースト・チェコ・ロシアン銀行(FCRB)から900万ユーロ(約12億円)の融資を受けていたことに「驚愕した」とし、「これは汚職。プーチン氏に政治的影響力を売っている」と非難した。

 ロシアの侵攻を受けるウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領も20日、仏BFMテレビのインタビューでフランス大統領選に言及。ルペン氏に対し、プーチン氏を称賛したことと、ロシアによる2014年のクリミア併合を非難しなかったことは「誤り」だったと認めるよう求めた。

 ルペン氏が要請に応じれば同氏との関係は「変わるかもしれない」としつつも、自身には「当然ながらマクロン氏との関係があり、それを失いたくはない」とも言明した。(c)AFP