【4月21日 Xinhua News】中国上海税関は19日、今年第1四半期（1～3月）の上海市貿易額が前年同期比14・6％増の1兆100億元（1元＝約20円）だったと発表した。輸出額は23・8％増の4135億4千万元、輸入額は8・9％増の5943億7千万元だった。

　上海は中国最大の対外貿易通関地。商品種類別では、第1四半期の自動車や携帯電話、リチウムイオン二次電池の輸出が激増、一部コモディティー（商品）の輸入が急増しており、中国製商品の国際競争力の高まり、国内市場の関連需要の旺盛さを示した。

　電気機械製品の輸出額は22・9％増の2841億5千万元で、輸出全体の68・7％を占めた。うち集積回路（IC）が18・6％増の431億5千万元、ノートPCが34・2％増の310億5千万元、自動車が2・9倍の242億6千万元、電気自動車（EV）が4・7倍の169億4千万元、携帯電話が3・8倍の195億5千万元、リチウムイオン二次電池が3・2倍の33億8千万元だった。労働集約型製品の輸出額は6・8％増の448億6千万元だった。

　ハイテク製品の輸入額は6・5％増の1790億9千万元で輸入全体の30・1％を占めた。うちICが18・3％増の780億4千万元、自動データ処理設備とその部品が2・6％増の158億元だった。

　国内市場の需要が旺盛なことから一部商品の輸入が急増した。未鍛造圧延銅・銅材が32・8％増の177億3千万元、大豆が57・9％増の110億元、銅スラグ・銅精鉱が36・7％増の54億3千万元、液化天然ガス（LNG）が23・7％増の52億6千万元だった。

　同市の外商投資企業、民営企業、国有企業の貿易額はいずれも増勢を維持した。外商投資企業の貿易額は13・5％増の6299億1千万元、民営企業は20・4％増の2760億5千万元、国有企業は6・7％増の1010億6千万元だった。

　貿易相手別では、欧州連合（EU）が最大の貿易相手で8・9％増の1961億9千万元、東南アジア諸国連合（ASEAN）が10・7％増の1375億1千万元、米国が8・9％増の1255億1千万元だった。日本は0・6％減の949億8千万元だった。(c)Xinhua News/AFPBB News