【4月20日 AFP】ロシアがウクライナへの侵攻を開始して以来、同国人500万人以上が国外に避難したことが、国連(UN)が発表した19日付の統計で明らかになった。第2次世界大戦(World War II)後の欧州で最速のペースで深刻化する難民危機となっている。

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、2月24日の侵攻開始以来、国外に逃れたウクライナ人は503万4439人となった。

 国際移住機関(IOM)は、ウクライナ国内に居住していた外国人も21万8000人以上が近隣諸国に逃れたとしており、国外避難者数は合わせて525万人を超えた。

 避難者の9割が女性と子ども。18~60歳の男性は軍の招集対象となり、出国できなくなっている。280万人以上がポーランドに、75万がルーマニアに逃れた。

 ウクライナの子どものうち3分の2近くが、自宅から国内外への避難を余儀なくされている。

 IOMは、さらに710万人が国内避難民になったと推定している。

 侵攻前のウクライナの人口は、2014年にロシアに併合されたクリミア(Crimea)半島と親ロシア派が支配する東部を除くと3700万人だった。(c)AFP