【4月20日 AFP】ウクライナ南東部マリウポリ(Mariupol)の「最後のとりで」となっているアゾフスターリ(Azovstal)製鉄所に立てこもる同国軍第36独立海軍歩兵旅団のセルヒー・ウォリナ(Serhiy Volyna)団長は20日朝、「あと数時間とまでは言わないが、持って数日だ」と述べた。

 ウォリナ氏はフェイスブック(Facebook)に「敵(ロシア軍)の数はわが方の10倍だ」と投稿。自分たちを救出し、第三国に移送してほしいと全世界の指導者に呼び掛けた。

 さらに、ロシア軍は陸・空の戦力でも、戦車や火砲などの装備でもウクライナ軍を上回っているとして、「われわれはアゾフスターリ製鉄所一つを守るので精いっぱいだ。兵士だけでなくこの戦争の犠牲者である民間人もいる」と訴えた。

 ロシアは19日、マリウポリに残るウクライナ軍の部隊に「直ちに」武器を捨てて投降するよう改めて呼び掛けていた。

 映像は18日に公開されたアゾフスターリ製鉄所と、20日に投稿されたウォリナ氏のメッセージ。(c)AFP