【4月20日 Xinhua News】中国広東省(Guangdong)深圳市(Shenzhen)が2021年に新たに戸籍を付与した留学経験者数は、前年比約3割増の2万7千人と過去最多を更新したことがわかった。留学経験者は約60カ国・地域の大学の卒業者で平均年齢は約27歳。35歳以下が95%以上を占め、80%以上が修士以上の学位取得者だった。深圳市人的資源・社会保障局が明らかにした。

 深圳が呼び込んだ理系の留学経験者の数は2017年の4500人から年々増加し、21年には9千人を超えた。この動きは深圳がここ数年、重点的に取り組んでいる基礎科学研究や応用基礎科学研究、産業チェーンの強化・補完などを支援する政策の方向性とほぼ一致する。

 また、留学経験者が就業する業界の発展傾向は深圳の重点産業の発展動向とほぼ一致し、情報伝送、ソフトウエア・情報技術(IT)サービス、金融、教育、製造が上位に並んでいる。そのうち、情報伝送、ソフトウエア・ITサービスに関連する業界で働く人の割合が高まっており、17年の19%から21年には28%に上昇した。

 深圳市人的資源・社会保障局は近年、自主的な人材評価奨励措置の導入や留学経験者の起業奨励体制の強化、手続きの簡素化などにより、留学経験者の深圳での就業や起業に向けたより良い条件を整え、重点産業の発展を後押ししている。(c)Xinhua News/AFPBB News