【4月19日 AFP】今週のセルビア・オープン(Serbia Open 2022)に出場する男子テニス世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が18日、全仏オープン(French Open 2022)へ向けて「最大限の準備」をしたいと話した。

 ジョコビッチは新型コロナウイルスワクチン未接種のため1月の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2022)を前にオーストラリアから国外退去となると、先日米国で開催されたBNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2022)とマイアミ・オープン(Miami Open 2022)も欠場。そのためセルビア・オープンは今季わずか3大会目の出場となる。

 ジョコビッチが不在の間、全豪オープンではラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が四大大会(グランドスラム)通算21勝目を挙げ、ジョコビッチとロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)を抜いて単独最多となった。

 5月22日開幕の全仏オープンで再びナダルに追いつきたいジョコビッチは、セルビア・オープンが開催されるベオグラードで報道陣に対し、「すでに気持ちの一部は全仏オープンにある。最大限の準備ができた状態で乗り込めるよう、いまは調整などすべてのことに取り組んでいる」と話した。

 また、全仏オープンの前哨戦としてマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2022)とイタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2022)に出場することも考えていると明かし、「ここでの結果と状態次第ではある。後から決める」とコメントした。

 今季のジョコビッチは2月のドバイ選手権(Dubai Duty Free Tennis Championships 2022)で準々決勝敗退を喫し、前週のモンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2022)では準優勝のアレハンドロ・ダビドビッチ・フォキナ(Alejandro Davidovich Fokina、スペイン)の前に初戦で敗退した。

 セルビア・オープンではトップシードに入っており、初戦となる2回戦では同胞のラスロ・ジェレ(Laslo Djere)かハマド・メジェドビッチ(Hamad Medjedovic)と対戦。準々決勝では元全米オープン(US Open Tennis Championships)覇者のドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)とぶつかる可能性がある。ティエムは度重なるけがを経て、今大会が昨年6月以来のATPツアー大会となる。(c)AFP