【4月19日 AFP】ロシア軍は18日、ウクライナ西部リビウ(Lviv)近郊の兵器保管施設を空爆で破壊したと発表した。施設には欧米諸国が最近供与した軍備が多数保管されていたとしている。

 ロシア国防省のイーゴリ・コナシェンコフ(Igor Konashenkov)報道官は、同日午前に実施した空爆で「米国と欧州諸国からここ6日間でウクライナに届けられた大量の外国製兵器」を保管していた施設を破壊したと説明。首都キーウがあるキーウ州でも弾薬庫を破壊したと述べた。

 同日には燃料や弾薬の保管施設、トーチカU(Tochka-U)ミサイルの修理工場を含む計16か所の軍事施設を破壊したとしている。

 リビウは、ウクライナ中部や東部の戦闘を逃れる住民や外交官の避難先となっている。リビウ州のマクシム・コジツキー(Maksym Kozytsky)知事は、同日の空爆で少なくとも7人が死亡、11人が負傷したと説明。死傷者には子ども1人が含まれるとした。

 欧州連合(EU)の外相に当たるジョセップ・ボレル(Josep Borrell)外交安全保障上級代表は声明で、「EUは、ロシア軍が繰り返し行っている民間人と公共インフラに対する無差別かつ違法な砲撃を非難する」と表明。EUはウクライナ侵攻で残虐行為を働いた疑いが持たれている人々の訴追を支持しているとし、「戦争犯罪に対する免責はありえない」と断じた。

 映像前半はリビウ市内で撮影された、空爆後に立ち上る煙。後半はリビウ北西にある自動車修理工場から立ち上る煙。18日撮影。(c)AFP