【4月19日 AFP】国連人道問題調整事務所(OCHA)のマーティン・グリフィス(Martin Griffiths)事務次長(人道問題担当)は18日、トルコを訪問してレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領と会談し、ウクライナとロシアを対象に「人道的連絡グループ」の創設を働き掛ける意向だと語った。訪問の日程は未定という。

 グリフィス氏はニューヨークで記者団に、「グループは人道問題について協議するため、随時、オンラインまたは対面で国連(UN)の招集により会合を行うことになる」と説明した。議題としては、停戦の監視、交通の安全、人道回廊の設置のほか、交戦中のロシア、ウクライナ両国間における諸問題が想定されるという。

 グリフィス氏はこの直後、新型コロナウイルス検査で陽性となったことが判明。同氏の関係者はAFPに対し、トルコ訪問は延期を余儀なくされたと述べた。

 グリフィス氏とアントニオ・グテレス(Antonio Guterres)国連事務総長は17日、人道的連絡グループ創設について、エルドアン大統領と電話で協議したという。(c)AFP