【4月18日 AFP】自転車ロードレースのワンデークラシック、パリ~ルーベ(Paris-Roubaix 2022)は17日、仏パリ郊外のコンピエーニュ(Compiegne)からルーベ(Roubaix)間の257.5キロで行われ、石畳が苦手だと認めるイネオス・グレナディアーズ(Ineos Grenadiers)のディラン・ファン・バーレ(Dylan van Baarle、オランダ)が逃げ切り優勝を果たした。

 まぶしい太陽の下で、ファン・バーレは土ぼこりが舞うでこぼこの古い鉱山道30区間を単独で逃げ切った。最後は頭を抱えながらフィニッシュラインを切ると、降りた自転車を持ち上げてエリートレベル6勝目を挙げた喜びと安心の雄たけびを上げた。

 粗く切り出した巨大な石を敷き詰めた計54.8キロの石畳区間は、レースを極めて難しいものにしている。ファン・バーレはコースについて「普段は石畳が大嫌いで、みんなと同じように舗装路の方が好きだ。それでも勝てれば楽しい」とコメントした。

 優勝候補との呼び声が高かったチーム・ユンボ・ビスマ(Team Jumbo Visma)のワウト・ファン・アールト(Wout van Aert、ベルギー)は、1分47秒遅れの2位。タイムトライアルのスペシャリスト、グルパマ・FDJ(Groupama-FDJ)のシュテファン・キュンク(Stefan Kung、スイス)が3位に入った。

 距離の長さと難易度の高さから、「クラシックの女王」と呼ばれるパリ~ルーベでは、単独逃げが成功することはほとんどない。ファン・バーレも「ベロドロームに入って、完全に一人きりだったから信じられなかった」と話した。(c)AFP