【4月18日 AFP】アフガニスタン当局は17日、パキスタン軍が東部ホスト(Khost)、クナール(Kunar)両州を空爆し、少なくとも47人が死亡したと明らかにした。パキスタン政府はアフガン側に対し、武装勢力が越境攻撃を仕掛けてきているとし、対処を求めていた。

 アフガン当局によると、パキスタン軍のヘリが16日未明、ホスト、クナール両州の国境付近の民家を空爆した。ホスト州の当局者はAFPに、同州では女性と子どもを中心に民間人41人が死亡、22人が負傷したと語った。

 アフガンの国境地帯は以前から、「パキスタンのタリバン運動(TTP)」をはじめとする武装勢力の拠点となっている。

 パキスタン政府は、武装勢力が越境攻撃を繰り返していると非難。これに対し、アフガンのタリバン(Taliban)暫定政権は、そうした勢力を庇護(ひご)しているとのパキスタン側の主張を否定。また、同国が2700キロに及ぶ国境沿いにフェンスの設置を進めていることに反発するなど、緊張が高まっている。(c)AFP