【4月18日 AFP】サッカーイングランドFAカップ(FA Cup 2021-22)は17日、準決勝が行われ、チェルシー(Chelsea)はクリスタルパレス(Crystal Palace)を2-0で下し、4冠を目指すリバプール(Liverpool FC)が待つ決勝に駒を進めた。

 ウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)でパレスの粘り強い抵抗に対処しなければならなかったチェルシーだが、ルベン・ロフタス・チーク(Ruben Loftus-Cheek)の強烈なシュートが決まり、3季連続となる決勝進出に近づいた。

 その後、メイソン・マウント(Mason Mount)の華麗なゴールで勝利を確実なものにしたチェルシーは、5月14日に再びウェンブリーでリバプールと対戦することになった。

 アーセナル(Arsenal)とレスター・シティ(Leicester City)にそれぞれ決勝で敗れた直近2シーズンの悔しさを晴らしたいチェルシーは、ここ6シーズンで5度ファイナルに進出している。

 12日に行われた欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2021-22)の準々決勝第2戦でレアル・マドリード(Real Madrid)を3-0とリードし、2戦合計スコアで一時上回ったものの、最終的には延長戦の末に敗退となったチェルシーにとっては、はずみのつく結果となった。

 チェルシーのトーマス・トゥヘル(Thomas Tuchel)監督は、「パフォーマンスは非常に統制され、とてもしっかりしていたと思う。相手が2度にわたりシステムを変更したから難しかったが、彼らのカウンターアタックに対処した」とコメントした。

「肉体的にも精神的にも非常に困難だった。われわれは欧州で最もプレー時間が長いチーム」

 チェルシーを率いて欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2020-21)と21クラブW杯(2021 FIFA Club World Cup)、UEFAスーパーカップ(UEFA Super Cup 2021)を制したトゥヘル監督だが、いまだ国内タイトルをチームにもたらすことができていない。

 今季のフットボールリーグカップ(England Football League Cup 2021-22)決勝でPK戦の末にリバプールに敗れているチェルシーのトゥヘル監督は、そのときの雪辱を果たすことがいかに難しいかを理解している。

「彼らが目指している複数のトロフィーについてはどうでもいい。リーグカップのPK戦で負けたのは不運だった」と語った指揮官は、「相手にとって難しい試合になるようにしたい。彼らに勝つのは信じられないほど難しい。だが、それこそカップ戦の決勝。トップレベルではあらゆるものが必要だ」と続けた。(c)AFP/Steven GRIFFITHS