【4月16日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)のユリアン・ナーゲルスマン(Julian Nagelsmann)監督は15日、クラブの欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2021-22)敗退が決まった後、オンライン上で死の脅迫を受けたと明らかにした。

 ナーゲルスマン監督は、敵地で臨む17日のアルミニア・ビーレフェルト(Arminia Bielefeld)戦を控えた会見で、「常にあらゆる方面から批判されるのは承知している。それは普通のことであり、対処できる。しかし、インスタグラム(Instagram)で450件もの死の脅迫が届くのは、あまり穏やかなことではない」と述べた。

 さらに「私を殺したいというならまだ一理あるが、彼らはサッカーのことなど気にもしていない私の母も攻撃している」と明かし、「それは理解できない。彼らはテレビを消すやいなや、全ての良識を忘れ、自分たちが正しいと考えてしまう。そんなのは常軌を逸している」と語った。

 一方、法的措置を考えているか問われると、現実的な話として単純に数が多すぎるとし、「やっても切りがないだろう。勝敗に関係なく、試合のたびに届いている」と話した。

「4バックより3バックでプレーするときの方が、死の脅迫が増えている。もちろん、負けたときには数が増える」

 チャンピオンズリーグでビジャレアル(Villarreal CF)に敗れた後、今週に入ってバイエルンの関係者が死の脅迫を受けるのは、ナーゲルスマン監督で2人目となる。

 13日と14日にはスポーティング・ディレクター(SD)を務めるハサン・サリハミジッチ(Hasan Salihamidzic)の妻と息子が、インスタグラムにプライベートメッセージのスクリーンショットを投稿し、脅迫の被害を明らかにしていた。(c)AFP