【4月16日 AFP】男子テニス、モンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2022)は15日、シングルス準々決勝が行われ、前回王者のステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)と東京五輪覇者のアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)がそれぞれ長丁場の激闘を制し、準決勝で激突することになった。

 大会第3シードのチチパスは、第12シードのディエゴ・シュワルツマン(Diego Schwartzman、アルゼンチン)を相手に第1セットを先取して第2セットも5-2とリードし、そのまま快勝でベスト4入りを果たすかに思われた。

 しかしながら、シュワルツマンはそこから巻き返してこのセットをタイブレークで勝ち取ると、さらに第3セットでは開始から4ゲームを連取。結局試合は午後11時まで及んだ末に、チチパスが6-2、6-7(3-7)、6-4で競り勝った。

 チチパスは試合後、「自分でもこれほど巻き返せたことはないと思う。すさまじかった。自分の持っている力を駆使できて誇らしい」と語った。

 一方、第2シードのズベレフは第9シードのヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)と3時間超えの戦いの末に5-7、6-3、7-6(7-5)で逆転勝ちを収めた。

 もう一つの準決勝には、アレハンドロ・ダビドビッチ・フォキナ(Alejandro Davidovich Fokina、スペイン)とグリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov、ブルガリア)が勝ち進んだ。

 世界ランキング46位のダビドビッチ・フォキナは、BNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2022)覇者で、第10シードのテイラー・フリッツ(Taylor Fritz、米国)に2-6、6-4、6-3で勝利。2回戦での世界ランク1位ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)撃破に続き、有力選手に勝利した。

 22歳のダビドビッチ・フォキナが16日の準決勝で対戦するディミトロフは、第11シードのホベルト・ホルカシュ(Hubert Hurkacz、ポーランド)を6-4、3-6、7-6(7-2)のフルセットで退けた。(c)AFP