【4月16日 AFP】米ツイッター(Twitter)は15日、電気自動車(EV)大手テスラ(Tesla)のイーロン・マスク(Elon Musk)最高経営責任者(CEO)による敵対的買収の試みに対抗し、「ポイズンピル(毒薬条項)」と呼ばれる防衛策を取ることを明らかにした。

 世界一の富豪であるマスク氏によるツイッター買収案は、14日に公開された米証券取引委員会(SEC)への提出資料で発覚。IT業界に衝撃を与えた。提案された買収額は1株54.20ドルで、発行済み株式の総額は約430億ドル(約5兆4000億円)となる。

 ポイズンピルは「ライツプラン」とも呼ばれ、既存株主に新株予約権を与えることで、買収提案者による過半数の株式取得を困難にするもの。買収提案者が取締役会の承認なしに一定の株式を取得すると発動し、既存株主は格安で新株を取得できる。

 同社取締役会は、ポイズンピルの導入を全会一致で承認。発動の条件は、発行済み普通株式の15%以上が取得された場合とした。

 マスク氏は先週、同社の株式9.2%を取得したことを明らかにしている。(c)AFP/Joshua MELVIN