【4月15日 CGTN Japanese】新型コロナ感染者が急増する中、封鎖管理が続く上海市のある集合住宅の道ばたで、野菜などの食材が入った段ボール箱が出現し、住人たちの目を引いています。箱には「必要ならどうぞ取ってください、頑張って!」とのメッセージが書かれた紙も貼られています。

 野菜を提供したのは上海市松江区玉蘭苑14号棟に住む劉媛さんです。元々は、食材が足りないと言う隣人の言葉を聞いた劉さんが、食材をシェアするこの方法を思いつき、その後、1号棟の周さんが段ボール箱を探してきて、自宅で余ったジャガイモ、卵、キャベツなどを入れて、道ばたに置いたのです。多くの住民が段ボール箱から自分が必要な食材を取った後、当面使わない食材を入れて補充しました。するとすぐに、こうした「食材の共有」かごが団地のほかの建物にも次々と出現しました。中には、かごの中の材料でスイーツを作り、ボランティアに頼んで、団地内の子どもたちにふるまう人もいます。

 団地住民の張さんは「封鎖管理の間は気分が滅入っていたけれど、この『食材の共有』段ボール箱が現れて、皆で助け合うのを見てからは、気持ちが晴れました」と述べています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News