【4月15日 AFP】韓国政府は15日、新型コロナウイルスの感染者が激減したことを受け、ソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)対策の規制をほぼ全面的に解除すると発表した。

 室内でのマスク着用義務は「かなりの間」維持する。屋外での着用義務については、このまま感染者数の減少が続けば、2週間後に解除される可能性がある。

 屋外での感染リスクが極めて低いことを示す検証事例も多く、米国など多くの国でワクチン接種済みの場合は屋外でのマスク着用は求められなくなっている。

 金富謙(Kim Boo-kyum)首相によると、飲食店などの深夜営業の禁止と、10人までとしていた集まりの人数制限は、18日から撤廃される。

 今回の決定により、中小企業の活動の大幅な抑制につながった、2年前に導入された厳格なソーシャル・ディスタンシングの規制は終了し、韓国社会は通常に戻ることになる。

 映画館などの施設内での飲食の禁止も、25日から解除される。

 オミクロン株の流行による感染のピークは過ぎたとみられ、先週の新規感染者数は1日10万人を下回った。3月中旬のピーク時は62万人を超えていた。(c)AFP