【4月15日 Xinhua News】中国湖北省(Hubei)の武漢新港管理委員会はこのほど、武漢市(Wuhan)と日本を結ぶ直行コンテナ航路の取扱量が今年第1四半期(1~3月)に大幅に増え、前年同期の2519TEU(20フィートコンテナ換算)から6046TEUに増加し、1便当たりは432TEUだったと明らかにした。

 同航路は2019年11月に開設され、積載量500TEUのコンテナ船「華航漢亜1号」と「華航漢亜2号」が就航している。武漢の陽邏港を出発し、長江を経由して日本の大阪、神戸、名古屋に向かう。武漢市初の国際直行コンテナ航路で、長江の上中流地域で唯一、海外に直接通じる航路でもある。

 2020年12月には武漢発着の「中欧班列」(中国と欧州を結ぶ国際定期貨物列車)と接続し、武漢をハブとして東アジア、中央アジア、欧州をカバーする新たな国際物流ルートを切り開いた。これにより、日本から欧州への貨物輸送にかかる日数は45日から22日に短縮された。

 武漢から韓国釜山港への直行航路も21年10月に開設された。発着港の韓国・釜山港のほか、日本の門司、大阪、名古屋などに寄港する。

 武漢と日本、韓国を結ぶ直行航路の開設以降、ますます多くの日韓企業がその利便性を実感し、これまで上海を経由していた輸出貨物の一部を武漢に移した。湖北省や周辺地域の貿易企業からの注目度も高まっており、航路の貨物輸送量は増え続けている。

 データによると、20年の武漢と日本を結ぶ直行航路は便数が60便、貨物取扱量が5276TEUだった。21年の武漢と日韓を結ぶ直行航路は84便、1万2043TEUとなった。主な輸出品は家電やマスク、耐火繊維毛布、ガーゼ、天然はちみつ、缶詰、化学原料、モジュール、自動車部品などで、主な輸入品は完成車、自動車部品、自動車部品用原材料、亜鉛めっき鋼板、包装材などとなっている。(c)Xinhua News/AFPBB News