【4月14日 AFP】ロシアのドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)前大統領は14日、もしフィンランドやスウェーデンが北大西洋条約機構(NATO)に加盟すれば、ロシアはバルト3国やスカンディナビア(Scandinavia)半島方面の国境付近に核兵器を配備することになるとの見解を示した。

 2008~12年に大統領、現在は安全保障会議の副議長を務めるメドベージェフ氏はメッセージアプリのテレグラム(Telegram)への投稿で、もしフィンランドやスウェーデンが加盟すれば、NATO加盟国と接するロシア国境の長さは2倍以上になり、「われわれは必然的に、国境を強化せざるを得なくなる」と記した。

「この場合、バルト地域の非核化に関する協議はもはや不可能になる。均衡を回復しなければならない」と述べて、同地域への核兵器配備もやむを得ないとの考えを示唆した。

 軍備強化に核配備が含まれる可能性について質問を受けたドミトリー・ペスコフ(Dmitry Peskov)大統領報道官は回答を避け、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領が開く別の会議で協議されるだろうと述べるにとどまった。

 フィンランドは今週、NATOへの加盟申請について数週間以内に決定すると表明。スウェーデンも、加盟の是非を議論している。(c)AFP