【4月14日 AFP】米国は13日、ロシアの侵攻を受けるウクライナに対し、8億ドル(約1000億円)相当の追加軍事支援を行うと発表した。ウクライナ東部での戦闘に備え、これまで核保有国ロシアとの戦いを激化させかねないとして供与しなかったヘリコプターや火砲、装甲兵員輸送車などの大型兵器も含まれる。

 ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領は同日、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領と約1時間にわたって電話会談。「ウクライナ軍はわれわれが供与した兵器を使い、素晴らしい戦果を挙げてきた」として、「ロシアが(ウクライナ東部)ドンバス(Donbas)地方で攻勢を強める構えを見せていることから、米国は引き続きウクライナに自衛のための戦力を提供し続ける」と述べた。

 米国防総省のジョン・カービー(John Kirby)報道官が公開したリストには、支援には155ミリりゅう弾砲18門、砲弾4万発、装甲兵員輸送車「M113」200台、ヘリコプター「Mi17」11機、多目的装甲車100台が含まれている。

 さらに、対砲兵レーダー「AN/TPQ-3G」10基、防空レーダー「AN/MPQ-64センチネル(AN/MPQ-64 Sentinel)」2基、自爆型無人機「スイッチブレード(Switchblade)」300機、対戦車ミサイル「ジャベリン(Javelin)」500基も供与される。

 沿岸防衛用の無人艦艇や、生物化学兵器や核兵器に対応した防護具、防弾チョッキとヘルメット3万組、C4爆薬、対人地雷「M18A1クレイモア(M18A1 Claymore)」なども提供する。(c)AFP