【4月13日 AFP】フランス東部ブザンソン(Besancon)で2016年12月、日本人留学生の黒崎愛海(Narumi Kurosaki)さん(当時21)が行方不明になった事件で、地元の裁判所は12日、殺人罪に問われたチリ人の元交際相手ニコラス・セペダ(Nicolas Zepeda)被告(31)に対し、禁錮28年を言い渡した。検察は終身刑を求刑していた。

 一貫して無罪を主張してきたセペダ被告はこの日、法廷で改めて黒崎さん殺害を否認。判決が読み上げられると、じっとしたまま落胆した様子を見せた。

 向かい側に座っていた黒崎さんの母親は、頭を少し横に傾け、被告を見つめた。手にはハンカチと、先月末の公判開始時から握りしめていた黒崎さんの写真があった。

 映像前半は3月29日に行われた公判開始時の資料映像。後半は判決言い渡し後、セペダ被告を乗せて裁判所を出る車。4月12日撮影。(c)AFP