【4月13日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は12日、ウクライナでの軍事作戦を計画通り「冷静に」進める意向を示した。

 プーチン氏はこの日、極東のボストーチヌイ宇宙基地(Vostochny Cosmodrome)で、ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ(Alexander Lukashenko)大統領と会談。その後の共同記者会見で、「われわれの仕事は、損失を最小限に抑えながら、設定されたすべての目標を達成することだ。参謀本部が当初立案した計画に従い、規則正しく冷静に行動する」と述べた。

 ロシア軍がウクライナの抵抗に苦戦し、首都キーウなど主要都市周辺からの撤退を余儀なくされたという見方については否定。親ロ派武装勢力が一部を支配するウクライナ東部ドンバス(Donbas)地方に言及し、「ウクライナの特定の地域におけるわれわれの行動は、(敵)軍の封じ込め、軍事インフラの破壊、ドンバスでのより能動的な作戦に向けた下地作りに関連したものにすぎない」と主張した。また、死傷者を最小限に抑えるためには、作戦を加速させるべきではないとの考えも示した。

 キーウ近郊ブチャ(Bucha)でロシア軍撤退後に数百人の民間人の遺体が発見されたとの情報について問われると、「偽情報」と一蹴。和平協議については、ウクライナ側の「一貫性のなさ」が交渉を遅らせていると指摘し、合意に至るまで軍事作戦は継続すると述べた。(c)AFP