【4月14日 People’s Daily】2021年、中国の輸出入総額は6兆500億ドル(約758兆9700億円)に達し、初めて6兆ドルを超えた。実行ベースの外資利用額は1兆1494億元(約22兆6431億万円)で過去最高を記録した。最近発表されたこうしたデータは、中国経済が順調に成長していることを証明する「通知表」であり、世界経済の回復に勢いをもたらしていることを表している。

 ハイテク産業における外資利用額は前年比17.1%増、サービス業では16.7%増となり、中国の外資利用は質、量ともに向上している。100年に1度の感染症が猛威を振るい、国際環境が複雑化する不確定な社会状況において、中国は安定した経済成長を続けている。複数の国際経済組織は、中国の2021年の経済成長率は他の主要国を上回ったとみている。

 中国の経済発展は依然として世界をリードしており、それは新型コロナウイルス対策におけるリーダーシップと表裏一体となっている。「外部からの侵入を防ぎ、内部での再発を防ぐ」戦略と「問題発見、即解決」の方針を維持し、国民のワクチン接種率を引き上げ、感染症を抑えながら経済発展を進める強固な基盤を築いてきた。中国は貿易相手国と手を携えて産業サプライチェーンを維持し、世界経済の回復に寄与してきた。

 外資を引きつける中国の「磁力」は日に日に増している。14億人の人口と4億人の中間所得層を擁する中国の消費市場は他に類を見ない成長の可能性を秘めている。香港上海銀行(HSBC)によると、調査対象企業の97%が今後も中国への投資を拡大するとしている。また、多くの米国企業の幹部が、今後10年間は中国への投資を拡大する姿勢を示している。

 2021年、中国の総合保税区の輸出入総額は24.3%増、自由貿易試験区は26.4%、海南自由貿易港は57.7%増となっており、開放的プラットフォームの役割はますます強化されている。中国が主導する国際経済圏構想「一帯一路(Belt and Road)」沿線国との輸出入総額は前年比23.6%の11兆6000億元(約228兆5200億円)に達し、世界経済をけん引する効果を発揮している。(c)People’s Daily/AFPBB News