【4月11日 AFP】(更新)男子ゴルフ米国ツアーメジャー第1戦、第86回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2022)は10日、米ジョージア州オーガスタのオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ(Augusta National Golf Club、パー72)で最終日が行われ、世界ランキング1位のスコッティ・シェフラー(Scottie Scheffler、米国)が通算10アンダーでメジャー初優勝を果たした。

 シェフラーは4バーディーを記録して最終日を1アンダー「71」でまとめ、グリーンジャケットを獲得した。

 今大会で生涯グランドスラムの達成を目指していたロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)が、8アンダー「64」の猛チャージを見せ、通算7アンダーで3打差の2位に入った。キャメロン・スミス(Cameron Smith、オーストラリア)とシェーン・ローリー(Shane Lowry、アイルランド)が通算5アンダーで3位タイ。前年覇者の松山英樹(Hideki Matsuyama)は「72」で回り、通算2オーバーの14位タイで終えた。

 賞金総額1500万ドル(約18億7500万円)のマスターズを制した25歳のシェフラーは、優勝賞金270万ドル(約3億3700万円)を獲得。世界1位として臨む最初の大会でのメジャー制覇は、1991年のマスターズを制したイアン・ウーズナム(Ian Woosnam、ウェールズ)以来史上2人目となった。

 また、世界1位選手のマスターズ優勝はウーズナム、フレッド・カプルス(Fred Couples、米国)、ダスティン・ジョンソン(Dustin Johnson、米国)、タイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)に次いで5人目となる。

 今大会は、自動車事故で脚に重傷を負い、数か月にわたり歩けない状態になったウッズの14か月ぶりの復帰戦でもあり、メジャー通算15勝の王者には大会を通して注目が集まった。

 3日目、最終日の「78」と通算13オーバーはいずれもマスターズでは自己ワーストのスコアとなったが、この日の最終18番ではオーガスタのパトロンから復活をたたえるスタンディングオベーションが起こった。ウッズはラウンド後、「ベストのプレーではなかったが、いただいたサポートは言葉では言い表せないものだと思う」と語った。(c)AFP/Jim SLATER