【4月11日 AFP】男子ゴルフ米国ツアーメジャー第1戦、第86回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2022)は10日、米ジョージア州オーガスタのオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ(Augusta National Golf Club、パー72)で最終日が行われ、タイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)は前日と同じ6オーバー「78」でラウンドを終え、通算13オーバーの47位で大会を終えた。

 それでもマスターズでの奇跡的な復帰を、ウッズはキャリア最大の成果の一つと話した。メジャー15勝を挙げているウッズは、今回のプレーは過去最高レベルに位置づけられるかとの問いかけに対して、「優勝できなかった大会の中ではイエスだ」と話し、「間違いなくイエスだ」と続けた。

 自動車事故で右脚を失いかねない重傷を負い、ツアーから14か月離れていたウッズは、今大会では6着目のグリーンジャケット獲得に挑戦できなかった。3日目と最終日のスコア「78」、また通算13オーバーはオーガスタでは自己ワーストで、47位という順位も予選落ちしたアマチュア時代を除けば過去最悪だった。

 それでもこの週末、数字は問題ではなかった。

 手術で金属の棒とピン、プレートを挿入して右脚下部を修復したウッズは、今も続く過酷なリハビリについて「多くの人が本当に理解しているとは思わない」と話し、「自分に近い人間は理解している。目の当たりにしている。何人かの親しい選手は、実際に見たり、写真や自分が何に耐えなければならないかを見たりしている」と明かした。

 その中で今回のマスターズについて、ウッズは始まりにすぎないと示唆した。今も歩くのには痛みが伴い、氷風呂などのつらいリカバリー治療が欠かせない状況で、ウッズは間もなくリカバリー後にジムへ戻り、脚の筋力をさらに強化できるようになるはずだと期待している。

 現在の世界ランキング973位から、数百位の上昇が見込まれるウッズは、「やるべきことがいくつかあり、楽しみにしている」とコメントし、今季の他のメジャー大会出場にも目を向けた。

 そして今一番感じていることについて、「感謝だ」と話すと、「ずっと言っているが、そう思っている。本当に思っている」と繰り返した。(c)AFP/Rebecca BRYAN